【会場&オンライン】 7/26 勅使川原真衣 × 安達茉莉子トークイベント「無条件に生きていたい ~ただ存在することを認め合う世界へ~」 ――『格差の"格"ってなんですか? 無自覚な能力主義と特権性』&『らせんの日々 作家、福祉に出会う』W刊行記念 ※会場参加は満席

 

■ 能力主義の功罪を問う組織開発コンサルタントと、福祉に出会った作家・文筆家。二人が「越境」して出会った先に見えてくるものは?

 

7月26日(土)の18:30より、『格差の"格"ってなんですか? 無自覚な能力主義と特権性』(朝日新聞出版)の著者で組織開発コンサルタントの勅使川原真衣さんと、『らせんの日々 作家、福祉に出会う』(ぼくみん出版会)の著者で作家・文筆家の安達茉莉子さんとのトークイベントを開催します。

 

勅使川原さんは、これまでの著書の中で、教育社会学と組織論の知見から一貫して今の世の中に蔓延る「能力主義」の功罪を問い続けてえました。組織を上手く回して生産性を上げるための、本来組織する側にあるはずの責任を、何ともあやふやな「能力主義」という言葉の下、個人の努力に押し付ける考え方、やり方を。必要なのは、それぞれの人そのものが持っているものを生かすための組織の在り方であり、それぞれが違う力を持つ人をどう組み合わせるか。言い換えれば、変わるべきは組織であり、人じゃない。上手くいかない責任を人に押し付けるな――という趣旨の論を展開してきています。

〈勅使川原真衣『格差の"格"ってなんですか? 無自覚な能力主義と特権性』(朝日新聞出版) 〉

 https://porvenirbookstore.stores.jp/items/678af9e5a4992225419e9df8

 

 安達さんは、自己の解放やセルフケアなどをテーマに幅広く執筆活動を行ってきましたが、今回の『らせんの日々』は、初めて福祉をテーマとした本です。これまで縁がなかった福祉の世界に出会い、現場を取材し、様々な関係者の方にインタビューする度に新しい発見があり、目から鱗が落ちる思いを繰り返したことを一冊にまとめています。〈「ただ存在する」ことを肯定する〉という、自己責任的、能力主義的的な考えとは全く異なる視点が、福祉の世界にはある。福祉には、現代の日本社会で人がもっと生きやすくなるヒントに溢れているのではないか。福祉の世界は、実は「最先端」ではないかと。

〈安達茉莉子 『らせんの日々 作家、福祉に出会う』(ぼくみん出版会) 〉

 https://porvenirbookstore.stores.jp/items/67c25c4f9353252333d3bd79

 

お二人の著書を読むと、これまでの仕事の「土壌」は違えど、考え方が重なるところが多いことに気付きます。ならばそれぞれの問題意識をベースに、お互いの懐に飛び込んで思うところを存分に聞き合ったら、新しい景色が見えて来るのでは――。

 

人が生きるのに、「条件」なんかない。「何ができる/できない」ではなく、存在そのものが承認されれば、誰もがもっと生きやすくなる。そんな世界を創っていくために何ができるのか。また、誰もが生きやすくいられるには、それぞれの個人が「自分を大事にする」ことが大事で、『らせんの日々』にも、ある職員さんが、利用者さんとの関係から降りないためにも、自分を「メンテナンス」していく必要があると語る場面があります(p.168)。お二人が普段どのようにご自身をケアされているかについても語ってもらいます。

 

今回の対談は、勅使川原さんの「ことば」の人とお話をしてみたいという思いからスタートしました。既に著書を数冊出され、多くのトークイベントに出演してきた勅使川原さんですが、「ことば」での表現をメインとする方との対談は、今回が初めてになります。

 

今回「福祉」の世界と出会った安達さんに、今度は勅使川原さんがこの対談で「ことば」の世界への「越境」を試みます。これまでの仕事の枠に留まらず、自身の新しい世界を拓こうとする二人の「越境者」が、どんな「ことば」を交わすのか、一緒に目撃してみませんか?

 

会場参加と、オンライン配信の両方で実施します。ぜひご参加ください。

 

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●7/26 勅使川原真衣 × 安達茉莉子トークイベント「無条件に生きていたい ~ただ存在することを認め合う世界へ~」 ――『格差の"格"ってなんですか? 無自覚な能力主義と特権性』&『らせんの日々 作家、福祉に出会う』W刊行記念 ※会場参加は満席、キャンセル待ち受付中

・日時 2025年7月26日(土) 18:30~20:10(18:10開場)

・場所 ポルベニールブックストア(大船駅東口)およびオンライン

・出演 勅使川原真衣さん(組織開発コンサルタント)   

    安達茉莉子さん(作家・文筆家)  

    ※終了後に30分程度、サイン会の時間を設けます(著書のご購入をお願いします)。 

・協力 朝日新聞出版、ぼくみん出版会

 

●お申込み方法 ※会場参加は満席、キャンセル待ち受付中

①会場参加、②オンライン視聴で、それぞれお申込み先が分かれます。

 ※参加費は、会場、オンラインとも1700円(税込)です。                                                               

①   会場参加の場合(開場18:10、定員14名、定員になり次第締め切ります)

お名前、ご参加人数、メールアドレスをご明記のうえ、タイトルを「7/26トークイベント申込」として、メールにて porvenirbookstore アット gmail.com (アットはアットマーク) あてにお申込み下さい。お電話または店頭でも承ります。定員になり次第締切ります。参加費は当日会場にてお支払い下さい。

②   オンライン視聴の場合(「ZOOM」のウェビナーを使用。2週間のアーカイブ視聴も可能)

下記URLよりお申込みください。

 https://porvenirbookstore.stores.jp/items/685e092124fa0364ea7bf176

 

●出演者プロフィール

■勅使川原 真衣(てしがわら・まい)

1982年、横浜市生まれ。東京大学大学院教育学研究科修了。外資コンサルティングファーム勤務を経て組織開発コンサルタントとして独立。2児の母。2020年から進行乳がん闘病中。著書『「能力」の生きづらさをほぐす』(どく社、22年)は紀伊國屋じんぶん大賞2024で第8位入賞。続く『働くということ 「能力主義」を超えて』(集英社、24年)は新書大賞2025にて第5位入賞。その他著書多数。最新刊は『学歴社会は誰のため』(PHP、25年)。日経ビジネス電子版と論壇誌Voice、読売新聞「本よみうり堂」にて連載中。

 

■安達 茉莉子(あだち・まりこ)

作家、文筆家。大分県日田市生まれ。防衛省勤務、限界集落での生活、英国大学院留学などを経て、言葉と絵による表現の世界へ。自己の解放、記憶、旅、セルフケアなど、「生」をテーマにした執筆をつづける。著書に『毛布 – あなたをくるんでくれるもの』(玄光社)、『私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE 』(三輪舎)、『臆病者の自転車生活』(亜紀書房)、『世界に放りこまれた』(twililight)、『らせんの日々 - 作家、福祉に出会う』(ぼくみん出版会)など。

 ●ご来場のお客様へ 感染症防止対策についてのお願い

感染症防止対策として、入口と奥の2ヶ所を解放して常に空気が流れるようにし、十分な換気に努めるようにいたします。併せて、

・マスクの使用(任意)

・入口でのアルコール消毒液の使用

・平熱以上の熱のある方、咳が続く方、体調不良の方は参加を見合わせる

など、お客様のご協力もお願いいたします。

 

キャンセルについて

・キャンセルは前日までにお願いします。当日のキャンセル、連絡なきキャンセルは参加費全額を頂戴します。

 

●お問合せ

ポルベニールブックストア TEL:0467-40-5102 E-mail:porvenirbookstore アット gmail.com (アットはアットマーク)