■※会期延長※ 9/30～10/26「もうひとつの〈バウルを探して〉」展開催のお知らせ

「未知」と出会える場所＠大船。
”風通しのいい”本屋
【ポルベニールブックストア】

■※会期延長※　9/30～10/26「もうひとつの〈バウルを探して〉」展　開催のお知らせ

●当店とのご縁

今年6月に『バウルを探して〈完全版〉』（川内有緒文・中川彰写真）が横浜の出版社・三輪舎より発売になりました。それを記念して実施され全国を巡回する写真家・中川彰さんの写真展が、当店にもやって来ることになりました。横浜・妙蓮寺の「本屋・生活綴方」さんと写真を入れ替えながらの同時期開催となります。

『バウルを探して〈完全版』は、数奇な運命を辿りたかたちになった本で、そしてその誕生に当店もちょっと関係しています。

幻冬舎より2013年に『バウルを探して―地球の片隅に伝わる秘密の歌』として最初に刊行されたとき、および2017年に文庫化されたときには実現できなかった、川内有緒さんと旅を共にした写真家・中川彰さんによる写真を〈バウルを探して写真編〉として収録し、最初の幻冬舎版が出る直前に急逝した中川さんへ贈る川内さんの「中川さんへの手紙」、若松英輔さんによる解説を加えることで、〈完全版〉として結実した本なのです。

著者の川内さんと、編集をした三輪舎の中岡祐介さんは、昨年2月に当店初めてのトークイベント「『空をゆく巨人』を贈る」を実施したときの対談相手で、そのときが初対面でした。そこからご縁が繋がり、お二人の組合せで数奇な運命を辿って来た本が出版され、その写真展が当店で開催されるとは、何か見えない力を感じずにはいられません。

中川さんの写真はすべてフイルム撮影によるもの。現地・バングラデシュの濃厚な空気を感じに、ぜひいらしてください。

●出版社（三輪舎）より

〈彼は彼自身のバウルを探している〉

中川彰の写真を丹念に読み込むと、そう思えてきます。彼が旅の途中でカメラを向けているのは、ほとんどが名もなき市井のひとびとやベンガル風景。ダッカの雑踏、祭りに集まる男女たち、農村の風景、大河のそばで暮らす民。“そこにこそ、バウルがいる”と言わんばかりにシャッターを切っているように見えるのです。

「鳥に導かれた私は今、蒸し暑い家の中でフォキル・バブシャという白装束の男と話をしている。中川さんも、アラムさんもそれぞれの鳥に従って、今ここにいる」　――『バウルを探して〈完全版〉』（p.332）

今回刊行した完全版には、川内有緒による「文章編」とは別に、中川彰の写真作品を「写真編」としておよそ100ページにわたって収録しました。これは本書の「口絵」つまり川内有緒の文章を補足・説明するための資料ではありません。紛れもなく、本書の写真編は、中川彰による「もうひとつの」『バウルを探して』という作品なのです。

『バウルを探して〈完全版〉』刊行を記念し、作家・川内有緒とともにバングラデシュを旅した写真家・中川彰の写真展「もうひとつの〈バウルを探して〉展」を開催します。スタンダードブックストアでの開催（9月5日〜）を皮切りに全国を巡回しています。写真入り豪華ボックスやポストカードセットなどのグッズも販売します。

■※会期延長※もうひとつの〈バウルを探して〉　――『バウルを探して〈完全版〉』刊行記念中川彰写真展

・共催　三輪舎・川内有緒・深川直美

・期間　2020年9月30日（水）～10月26日（月）　※当初より1週間延長。会期中休日あり(10/20～22は3連休）。

・場所　ポルベニールブックストア

期間中、1週間ごとに展示を入れ替えます。

※横浜・妙蓮寺の本屋・生活綴方さん（開催は9/29～10/25）と入替え。

①9/30～10/5

②10/7～12

③10/14～26　※当初10/19までの予定でしたが、好評により1週間延長します。

『バウルを探して〈完全版〉』を含む、川内有緒さんの著書、および出版社特製の3種類の「ポストカード５枚セット」（税込各660円）、バウルの詩のカード（税込770円）、中川彰さんのプリント写真＆詩のカード（税込13200円）の販売もいたします。