
2019年当店の販売冊数ランキングトップ20を発表します。
1、本を贈る(三輪舎)
2、ツバキ文具店の鎌倉案内(幻冬舎文庫)
3、空をゆく巨人(川内有緒/集英社)
4、用事のない旅(森まゆみ/産業編集センター)
5、モノレールのたび (みねお みつ/福音館書店)
6、大船本(エイ出版社)
7、100万分の1回のねこ (講談社文庫)
8、HAB本と流通(エイチアンドエスカンパニー)
9、CINEMA TALK Vol.2(亀石みゆき)
10、断片的なものの社会学(岸 政彦/朝日出版社)
10、ニッポン47都道府県正直観光案内(宮田 珠己/本の雑誌社)
12、ぺんぎんたいそう(齋藤 槙/福音館書店)
13、CINEMA TALK Vol.1(亀石みゆき)
14、月白青船山(朽木 祥/岩波書店)
14、ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(ブレイディみかこ/新潮社)
14、自分をいかして生きる(西村 佳哲/ちくま文庫)
14、ことば選び実用辞典(学研プラス)
18、世界はフムフムで満ちている 達人観察図鑑(金井 真紀/皓星社)
18、全国 旅をしてでも行きたい街の本屋さん(G.B.)
20、『百年の孤独』を代わりに読む(友田とん)
20、ツバキ文具店(小川 糸/幻冬舎文庫)
20、cocoon(今日マチ子/秋田書店)
(2018年11月29日~2019年11月30日。販売冊数。同順位複数は同冊数のため。)
特徴としては、
・大船/鎌倉の地域性のあるもの(ツバキ文具店の鎌倉案内、モノレールのたび、大船本、月白青船山、ツバキ文具店)
・旅に関するもの(空をゆく巨人、用事のない旅、モノレールのたび、ニッポン47都道府県正直観光案内、全国 旅をしてでも行きたい街の本屋さん)
・本やことばに関するもの(本を贈る、HAB本と流通、ことば選び実用辞典、全国 旅をしてでも行きたい街の本屋さん)
が多いと言えるでしょうか。また、個人作成のリトルプレス/ZINE(CINEMA TALK Vol.1&Vol.2、『百年の孤独』を代わりに読む)も健闘し、絵本/児童書も3点(モノレールのたび、ぺんぎんたいそう、月白青船山)入りました。
2019年の新刊は5点のみで、既刊書の方が多く、発行が3年以上前のものも7点ありました。必ずしも新刊だから売れることはなく、むしろ当店に合う既刊本を丁寧に選び紹介していくことで、じわじわ動くようになっていきました(※8月に「ポルベニールのじわ売れ本」実施)。
取次の日販が発表した2019年総合ランキングトップ20とは1冊も重なりませんでした。それでいいのだと思います。ピーク時よりは減ったとはいえ、新刊が年間7万点以上発行される現状、日販のトップ20に入る本でも全体の中のほんの僅か。必要とされる本は人それぞれ違って当たり前で、一般的なランキングに頼って本を選ぶのはとても狭い情報の中での選択。ランキングは参考程度に留め、自身の好奇心と直感を頼りに、広い世界への入口であるリアル本屋の本棚を歩いて巡って欲しいと思います。
当店は、余計な“情報”や“ノイズ”のない環境で本当に必要な本と出会える場所でありたいと思い、本を選び棚を作っています。ぜひ、一般的な本屋とは全く違う売行きを示す店の棚を見に来てください。トップ20の本にはPOPを付けてお待ちしています。