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■2020年 年末ご挨拶

2020年もあと数時間となりました。

 

今日から1/2まで年末年始休業でWebShopの発送と残務処理だけのつもりで店に来ましたが、夕方まで居るのだからと急遽臨時営業。ぱらぱらとご来店があり、正月の餅代(!)を稼ぐことができました。

 

さて2020年。とにかくコロナ禍に振り回されているうちにあっという間に時間が過ぎ去っていった印象です。体感的には今が7ヶ月目くらいで、今日が大晦日という実感はまるでありません。

 

11/29で開店2周年を迎え、3年目に入りました。お陰さまで、コロナ禍があっても売上は昨年より伸びました。3月にWebShopを始めたことで、全国のお客様と繋がりが持てるようになったことも嬉しいことです。

 

だた経営的には、単月でプラスになるときがあっても、トータルではまだ赤字です。赤字のままでは続けられないので、3年目の来年は、続けていける経営状況に持っていくことが再重要課題です。

 

2年やって来て、当初より本屋としての力はついて来たと思います。日々の選書が実はとても良い社会勉強になっていて、「自主トレ」ではあっても、それを続けて来た蓄積は大きく、間違いなく自分の「武器」になりました。10坪の小さい店に新しく置ける本は本当に限られているので、その本の背景や著者・出版社の意図も汲んでこの店に合う本を厳選する作業は結構な労力がかかりますが、これをしっかりやり続けることが力となり結果として返って来る事が見えて来たので、店の肝となる選書と棚つくりは、より力を注いでいきたく思います。

 

コロナ禍で、本の「自由さ」を見直しました。本は何時でもどこでも何度でも読めて、紙の本なら電気もいらないしデバイスの制約も受けない、人の自然な摂理に寄り添う自由度の高いメディアなんだなって。自分が本に惹かれ、いつしかこの仕事をするようになった理由がひとつわかったような気がしています。

 

バタバタのまま迎えた大晦日で今年をしっかり振り返ることはできませんが、コロナ禍が当分続くと思われる中、目の前の些事に囚われず、なるべく大きく、遠くを見てやっていきたいと思います。400余年の歴史の荒波を生き抜いて来た紙の本を扱っているのですから。

 

今年一年、ありがとうございました。

良い年をお迎えください。